「13.日本語の文字表記」終了
2009年8月25日火曜日 19:27
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今私たちが使っている日本語の表記が,かように歴史の浅いものであったとは!
もちろん,日本語の歴史は長い。「今私たちが使っている日本語の表記」の話だ。
例えばひらがな(「平仮名」の表記が好ましい)。
1音節1字体には統一されたのは,ようやく明治33年(1900年)の小学校施行規則によってなのだとか。
それまでは,例えば「は」には他に5つのかな(「変体仮名」と呼ぶ)があった。
一般的に現代表記の出発点は,さらに新しく昭和21年(1946年)の「当用漢字表」と「現代かなづかい」であるとされる。
また,幕末以降,国字問題がどのように議論されていたかを学ぶ中で,福沢諭吉のバランス感覚には感服した。
漢字廃止論も強かったこの時期,彼は「文字之教」の中で,漢字節減の提言として,漢字の数は2,000字か3,000字で十分だろうと述べている。
現在私たちは,福沢諭吉が記したとおり,「常用漢字表」にのっとった1,945字を中心に生活しているのだ!
意外に歴史が浅くて驚いたと書いた後だけど,カタカナ(「片仮名」の表記が好ましい)がひらがな同様の古い起源を持つことは知らなかった。
ひらがなと同じく万葉仮名からでき,こちらは平安中期にはほぼ現在の字体に安定したらしい。
外来語用に便利に使い回す字体っていうイメージしかなかった。恥ずかしい。
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あと3ユニット。
がんばるしかない。