NOT「アワード」 BUT「アウォード」!

2009年10月28日水曜日 19:46

「アワード」という言葉,最近急によく耳にするようになったと感じている。
「~賞」を意味する英語award[əwɔ:(r)d]から来る語だ。
「賞」の代わりに使うようになったのはこの数年のことだと思う。
以前から聞く度に気持ち悪くてしょうがなかったのだけど,ついに今日,デルタ航空からのメールに「アワード」を見つけ,黙ってられなくなった。
どうせなら「アウォード」だろう!

warなら誰でも「ウォー」と片仮名を当てる。
「サマー・ウォーズ」を「サマー・ワーズ」なんて言う人いないでしょ!

初めてラジオのDJの口から聞いた時のことはよく覚えている。
・・・あらら,この人読み方間違えてるわ,どうせ言うなら「アウォード」でしょ~
・・・この程度の英語,間違わないでよ。
などと,かなり上から目線で余裕で聞いていた。
その時は,すぐに視聴者から「アウォード」ですよ,なんていう訂正も入ったっけ。
実際にはそれはDJのせいではなく,「~アワード」という賞をつけた人たちが責められるべきだったのだけど。
いずれにせよ,その当時,この「アワード」が今のように定着するなんて想像だにしなかった。
「アウォード」も同程度に聞かれていたし,そして「賞」も十分に優勢だったのだ。

それがどうだ。
たった数年のことなのに,今じゃどれもこれも「アワード」に。
どうせなら「アウォード」だろう!

さっきGoogleでヒットする数を調べてみた。
  「アワード」  約3,030,000
  「アウォード」 約291,000
「アワード」が10倍以上で圧倒的。
まだどうにかならないものか。
じたばたしたい,できることを。
片仮名の外来語として使われ始めた時期から間もない今なら,まだ間に合うと思いたい。
bomberを「ボンバー」として定着させてしまった,そんな失敗はごめんだ。

2 Comments

  1. 匿名

    私も同感です。アワードやワーニングという言葉を聞くと信じられない気持です。そういう人はきっと「スター・ウォーズ」と言わずに「スター・ワーズ」って言ってるんでしょうね。マスコミの人が英語のスペルを片仮名読みしたところから始まったんじゃないかと思います。

     
  2. saco

    コメントありがとうございます!
    そして、ご賛同いただいて、すごくうれしいです。

    英語スペルのローマ字読み、どんどんエスカレートしてますね。
    この記事を書いてから早1年ですが、
    その間にもアワードはすっかり定着した感があり、
    さらに似た様なへんてこ外来語が増えています。
    そのたびに異を唱えてはいるのですが、多勢に無勢…
    何だか脱力してしまいます。
    でもでも、諦めないで声はあげ続けたいと思っています。

     
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