サーカスの息子(上)(下) ジョン・アーヴィング

2009年5月23日土曜日 15:50



ひさびさにジョン・アーヴィングを読んだ。
例によって怖じ気づくほどの大作。
分厚い文庫本2冊にまたがる。

最近見た映画『スラムドック$ミリオネア』といい,この作品といい,
どうしたご縁かまたまたインドが舞台だ。

アーヴィングの小説にして初めて,最初の数十ページがきつかった。
でも,状況が動き始めるや,話は無秩序なまでに弾け,スピード感を増し,
さすがジョン・アーヴィング!奇想天外な展開にクラクラした。

物語全体がまるでサーカス!

いつもアーヴィングの小説を読むと,心が自由になる。
ハチャメチャな登場人物たちの生き様を追ううちに,少しずつ心の鎧がはがれていく感覚。
当たり前と思われがちな常識やモラルがばからしくなる。
彼の作品には,そんな諸々を超越した,何かもっと大きな人間愛のようなものを感じる。
アーヴィングが大好きだ。

この一週間,用事のキャンセルが相次いだお陰もあって,
一気に読み終えることができた。
さあ,次はお勉強!

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