塩野七海「ローマ人の物語 22 危機と克服[中]」

2008年2月21日木曜日 10:28


「ローマ人の物語」にここまでハマるとは思わなかった。塩野七海さんの著作は,お若い頃の何冊かを読んだことがあったのだけど,この「ローマ人の物語」については,単行本で出始めて評判になっても,なかなか読み始める気にならないでいた。テレビでインタビュー番組をやってたり,新聞で取り上げられてたりして,そういうのはしっかりチェックしながらも,機が熟すのには少々時間がかかった。文庫版が書店に並んでいるのを見て,重い腰を上げやっと読み始めたのが昨年秋。 しばしばとぎれながら,今,22巻「危機と克服[中]」を読んでいる。 「ローマ人の物語」全体から見ると,やっと中盤を過ぎたところか。 上っ面しか知らなかったローマ史も,子供相手になら,いっぱしの専門家気取りをしたくなるこのごろ。

なにしろおもしろい! 夢中で読み続けて,時間さえ許すなら1日中でも浸かっていられる世界。 ローマ史そのものの魅力に加え,もちろん,塩野七海さんの力に負うところは計り知れない。まるで小説のよう!

あまりに知らないことが多かった。「帝国」とか「帝政」というだけで,よく知りもせずに現代のものさしで批判的な目を向けていた。恥ずかしい。どれほどに合理的なプラス面があったかなど,気にもしていなかった。今でも,2000年も前の彼らからどんなに学ぶことが多いことか。人類は本当に進歩してきたのだろうか? なぜ歴史に学ぶことができず,愚かな失敗を繰り返してるのか?

ローマ人に感嘆することが本当に多い。やや心酔しすぎかも。
やはり,何といってもカエサル! 塩野さんの影響は大きいね。(^^)

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