2007Christmastime@Paris

2008年2月7日木曜日 8:58


昨年末,クリスマスシーズンにパリを訪れました。単身赴任を始めた夫のアパルトマン探しが主目的でしたが,20数年ぶりの『花のパリ』に心が浮き立たないはずはありません。最高気温3℃,最低気温-3℃の凍てつく街を,それでも白い息を弾ませながら歩きまわりました。

この時期,クリスマス・イルミネーションが見物のパリですが,ブランドショップの入り口やデパートの歩道では,朝からイルミネーションがきらめいています。シテ島のノートルダム寺院の前に置かれた,巨大クリスマス・ツリーにも,昼間から明かりが灯っています。軽い驚きでしたが納得。それに,これがなんともはかなげで美しいのです。朝は8時半を過ぎるまで明るくならず,ようやく太陽が出ても低くて光が薄い感じ。その上,ぎっちり建物で埋め尽くされたパリの街中では,方向によっては昼間でも人々の歩く高さになかなか光は届かない。イルミネーションって,こうした風土の中で必然的に生まれ,そして発達したのでしょうね。

せっかくクリスマスにパリにいるのだから,日本にいては経験できないことをと思い,サン・シュルピス教会St. Sulpiceのクリスマス・ミサも見に行きました。ここは,『ダ・ヴィンチ・コード』で一躍有名になったところですが,それより何より,もともとパリでも屈指の教会で,大きなパイプオルガンがあることでも知られています。

教会の扉の中に入ると,パイプオルガンの演奏はもう始まっていました。いきなり,胸の奥に届くようなどーんとした衝撃。早くも感動で目が潤むのでした。天上から光が差し,天使が空から私を歓迎してくれてるような,宗教絵画的イメージ…,恍惚…。パイプオルガンとお説教と,節目節目で歌われる賛美歌。言葉は全くわからないのに1時間以上をその場で過ごし,何だか心が清らかになった気がしました。まっ,それが長続きするようなピュアな人間ではないですが^^; それに非キリスト教徒ですし…。ただ,あの仕掛けの中で心を無にして過ごせた(!?)ことは,間違いなく素晴らしい体験でした。歴史を感じる落ち着いた雰囲気の教会で,良いクリスマスが過ごせたと思っています。

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